
寛永10年(1633年)刊行の「犬子集」(えのこしゅう)に「雲のかかる月や黒ふね空の海」という句が載っています。黒船といえば、嘉永6年(1853年)に浦賀に来航したペリーの黒船は有名です。 黒船という言葉はすでに中世末期から用いられていたそうです。明国、安南、シャムなど唐船以外の外国船を黒船と呼んでいたそうです。伊達政宗が慶長18年(1613年)に建造した船も黒船と称されていたそうです。 どうして「黒船」と呼ばれていたのか? それは、昔の船(外国船)は木造船であり、船体に水がしみこむのを防ぐために船体に真っ黒なコールタールを塗っていたのだそうです。 慶長8年(1603年)に刊行された「日葡辞書」(にっぽじしょ)という辞書には、「黒船、インドから来たる大型の帆船のようなピッチ塗り(コールタール塗り)の船」と書かれているそうです。 ペリーの黒船も防水防腐のために船体に真っ黒なコールタールを塗っていたわけです。